和竿を作るー4
・竹全体を綺麗にします。(芽取り、節磨き)
下の写真を見て下さい。
節が黒く汚れています。👆
このままだと漆を塗っても、綺麗に塗る事が出来ないので、竹全体を綺麗にします。
1.上の様に紙のメンディングテープで、節の所を、全体的に2~3重に巻きます。
2. カッターナイフ、鉄ヤスリ、紙やすり等を使って汚れを取ってやります。
(工具は、手持ちの、今ある物で結構です。)
3.ここでは節の部分のみを磨き、他の部分の表面の皮は傷付けてはいけません。
後で漆を塗った時、その傷が目立つのです。
この辺が、プロとアマの差になってきます。
又、余り極端に、節をストレートに落とし過ぎても弱くなってしまい、
折れたりします。 ホドホドに。
磨くとこんな感じに。👆
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ヤスリをこの様に、節以外を傷付けない様に、テープを巻いて使います。
ヤスリはこのタイプでなくても、小さな物でも結構です。
半丸ヤスリが良いかも。
4.節の部分を磨いたら、節と節の間の、黒い苔みたいな汚れも、綺麗に取り省きます。
この時も皮を傷つけない様、気を付けます。
火入れを行った時の焦げた汚れは落ちにくいものと、落ちるものとがある
と思いますが、落ちない物はそのままで構いません。
5.店で購入した竹の素材は、簡単な芽取りと火入れは済んでいると思います。
芽取りが甘い節の部分は、下の写真の様に、綺麗にナイフと紙ヤスリを使って
済ませます。
6.節磨きが終わったら、竹の全体を240番位の布ヤスリで、ゴシゴシ磨き拭きを
します。
(こうすると、漆を塗った時、漆のノリが良くなります。)
7.更にぼろきれで、一気にしごく様に、竹全体の汚れを綺麗にします。
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こんな感じに。
今回はここまで。次はいよいよ、加工に入ります。
下地を仕上げ、基礎的な加工を終えて、軽く本透明の漆を一回塗った所。
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たった一回塗っただけで、これだけ輝きます。
これを再び、細かな紙ヤスリで磨きをかけ、漆を重ねていきます。
プロはこれを何度も繰り返します。
ここまでくると、心が躍って、ワクワクしてきますが、急いではいけません。
次はいよいよ、加工に入ります。
和竿を作るー5に続く。