冬の黒鯛ヘチ釣り。

2023/12/27 04:39

12月に入ると、さすがに、鶴見川河口域では、
黒鯛を狙うのは難しい。
他に何処か良い所は無いかと、近所を探してみました。

しかし、私の住んでる辺りの海岸線は工場地帯ばかりで、ほぼ立ち入り禁止です。
自由に出入り出来る釣り場はまず有りません。
見つかると、海上保安庁や警察の厄介になる様な場所ばかりです。

そんな時,いつもの様に私が鶴見川で釣っていると、
サンタクロースが道を間違えて、私の所にやって来たのです。

知人の散歩爺（ジイ）の山下さんが「大黒海釣り公園の入場券があるけど使うか？
黒鯛出ているぞ。」と前売りの回数券を出したのです。

「どうしたんですか？」と理由を聞くと、この回数券は、山下さんの知人の
大沢さんと言う御老人が先日お亡くなりになって、その方の葬式の席で、
奥さんから「これ良かったら使って下さい」と、大黒海釣り公園の２０回分の
前売り回数券の殆ど残っているチケットを頂いたのだそうです。
期限があるので早く使わないと無駄になってしまうのです。

生前釣りに行こうと思って、釣り好きの大沢さんは買ったんでしょうね、きっと。
慎んでご冥福をお祈りいたします。　
合掌。　

そして山下さん、この回数券有難く使わせていただきます。
（後日、ビール券のお返しをさせていただきました。）

前振りが長くなってしまいましたが、そんな訳で、春になるまで暫く鶴見川を
離れて、大黒海釣り公園へと通う事になったのでした。
大沢さんの為にも頑張るぞー。

１２月８日。
午後からどんな所なのか、様子見に行きました。
確か、十何年か前に１回ここに来た事が有りますが、すっかり
忘れていました。

・全体的に深さがある。
・ケーソンの隙間でも黒鯛が釣れる。
・ケーソンの隙間は釣り場の内側から、外側へと貫いている。
・２．７ｍの竿は長く使いずらい。
・今の玉網は短い。５ｍ以上ほしい。
・思ったより黒鯛が釣れる（午後、確認出来ただけで４匹）。
・以外と大型が出る。
・横浜の釣り施設独特の網で出来た床である（貴重品を落とすと大変面倒）。
・潮の動きは余り早くない。
・餌は人によって色々だが、今の季節でもカニ餌で来る。

とりあえず、以上の様なことが判りました。

又、この日、私は３時半頃、渡り桟橋寄りのケーソンの隙間で、
黒鯛を掛けました。
暫く、水面でバシャバシャやっていたのですが、今日持って来た玉網が短く、
周りに人も居なかったので、掬う事が出来ませんでした。
残念。

１２月２２日。
８日の下見を参考に、朝８時から釣行しました。
今の時期は、朝７時から、今年は特別に夕方６時まで釣りが出来ます。
普通の年は夕方５時までらしい。

２．２ｍの竿を用意し、玉網も５．５ｍの長い物を新規に購入しました。
網はラバーネットです。

今日の私は、気合が入ってます。
大袈裟に言えば、大沢さんの弔い合戦のつもりですし、新しい釣り道具を
使っているという意味でも、今日は何としてでも黒鯛を釣らなければと
思っているのです。

ファミリーの釣り客は意外と少ない。
初めは取り敢えず、赤い灯台に向かって左側（外側）のヘチのタナを
順番に探っていく。

所々に鉄梯子が有り、良いポイントに見えた。
２つ目の鉄梯子の所で、１ヒロ位で糸がフケた様な気がした。
瞬間、合わせたが、乗らなかった。
カニが無くなっていた。

２～３回、同じ所を探るが、アタリはこれ一回しか無かったので、
先に進み、先端まで探ってグルリと右側（内側）に回り込んだ。

内側は外側より人が多い。
サビキ釣りや投げ釣りをしている人の間を釣っていく。

この状況では、タナではアタリが出ないだろうと思い、底狙いに切り替えた。
釣り場の中央付近の内側のヘチを４Ｂのガン玉に替えて、落とし込んだ。

ケーソンとケーソンの隙間の角を狙ってみる。（幅は３０センチ位）
やったアタリだ！
しかし一瞬、掛かっただけで鈎は外れてしまった。

すぐ、同じ所にカニを落とす。
底に着けて、少し待った。