和竿を作るー3
2.竹をカットする(切り組み)。
(画像が歪んでしまいました。)
画像が歪んでしまい、チョット見にくいですが、我慢してください。
実際に切る場所は、節の位置により制約を受けるので、多少数値は違ってきます。
・穂先部分は、節の手前、約6cmの所でカットします。
グラスの穂先を5cm差し込んで、その先端が、節の手前1cm位の所に来る様に
します。
(加工の時に説明します。)
・インロー部の穂先側(穂持ち)は、カット部分から竹の節まで約3cmの所で
カットするようにします。
インロー芯が丁度、節の所に当たるような感じにします。
反対の手元側の竹は、インロー芯を11~13cm差し込むのですが、
こちら側は芯の8~10cmの所で節を抜く様に加工します。
つまり3cm位、節をインロー芯で貫通する訳です。
(加工の時に説明します。)
・手元の部分は、自分の手がしっくりく握れるところを上手く使いましょう。
図面では、30cmになってますが、自分の肘の長さと相談して、好きなサイズに
して良いのです。
ここには、後で補強の芯を入れます。
私は、穂先部とインロー部の加工が終わって、全体の仮り組が出来る様になった時に
手元部も組み付けて、シートと肘当ての位置を決めました。
ただし、竿を強く降ると、穂先やインロー部を破損するので気を付けましょう。
(加工の時に説明します。)
淡竹の手元を使った例。
前述して有りますが、手首の力がイマイチなのと、沖目の障害物廻りを狙うことが
多いので私は肘当てを使いました。
ここで使用する主な工具。
竹引き鋸は、大型の量販店に売ってます。
無くても、鉄ノコで間に合います。
精密加工ナイフ、精密ヤスリセットがあると便利です。
一番上のヤスリは、半丸ヤスリです。
・穂先部分のカット。
穂先は図の様になっています。
竹の穂持ち側を、一つ目の節から約6cmの所を切ります。
鉄ノコか竹ひき鋸を使い、丁寧に竹の表面を傷つけない様に、廻し切りをします。
表面の竹の皮は、これから色々な所をカットをしますが、絶対に傷つけないように。
グラスの穂先は、全体が2.4mになる様に計算してカットします。
5センチの差し込み分を忘れない様にして下さい。
後で、段差を付け、差し込み部分の加工をします。
・インロー継ぎ部分のカット。
ここでは、穂先側から計算して約128cmの所をカットします
こんな感じです。インロー芯を仮り組みしてます。右側が穂先になります。
この時、穂先の時と同様に、128cm近くの節から、手元側へ向かって、
3~4cmの所をカットします。
インロー継ぎ加工は後で説明します。
ここも表面の竹の皮を傷つけないようにします。
・手元部分側のカット。
インロー部分をカットした残りの手元側を、全体の長さを計算してカットします。
👆
左側からインロー芯が入ります。右の節を3cm抜いて貫通します。
写真の様に、節から約8~10cmの所をカットします。
竹の皮を傷つけない様に、廻し切りします。
インロー芯は、全長約14~16cmに長さを取ります。
握り側は、全長を考えて、カットします。
10cm、握りを差し込む分の長さを余分に取ります。
私の場合、肘当てを使うので、その分の全長も計算して、握りをカットしました。
手元と握りを仮り組みした所。
手元握りと肘当ては、リールシートも仮組して位置を決める方がいいと思います。
取り敢えずこれで、切り組みが終わりました。
和竿を作るー4に続く。